1.3次元CADの概要
 
1. 3次元CADとは?
 3次元CADとは、コンピュータ内部の仮想3次元座標空間上に、縦、横、奥行のある対象物の立体形状を描くCADシステムのこと。



 
 
2. 3次元CADの特徴
@立体で形状を表現するのでわかりやすい
 1)例えば、右図の3面図から形状を把握するのは、三角法を理解していないと難しいです。        

 2)しかし立体で表現すると、誰にでもわかります。
                             
 
A立体に関する情報をもっている
 従って、部品同士の干渉や質量、体積、表面積、重心等の質量特性を求めることができます。

 1)干渉     

 2)質量特性  
 
B自由曲面でも正確に形状を伝えることができる

 1)2次元CADでは、自由曲面等の形状表現は、複数の断面図を作成して行います。
 しかし、断面図は無限に作成することはできないので、断面図を作成していない部分では、形状の伝達が曖昧になる可能性があります。                

 2)3次元CADでは、モデリングしたデータ自体が、その形状を現しています。従って形状に曖昧さが存在しないので、正確に形状を伝えることができます。     
 
C強度、機構などの物理特性の解析ができる

 1)応力静解析    

 2)機構運動解析   

 従来は、試作で確認していたことを、コンピュータ上で確認できます。
 試作回数を減らすことができるので開発費用の削減に役立ちます。
 
D写真のようなレンダリングができる

 1)3次元データ      

 2)レンンダリング画像  

 製品のパンフレットやカタログも、従来は、試作品や量試品完成後に、写真撮影して作成していました。
 3次元CADでは、設計者自らが、試作完成前にパンフレット画像などを作ることができます。
−−− このページのトップ 次頁<
Copyright (C) テクノD&S 2010〜2022. All Rights Reserved.